作業療法学専攻の先輩からのメッセージ

 

「作業療法士は、リハビリの仕事をする」ただそれだけの認識で、大学に入学しました。作業療法を学んでいく中で、身体の構造だけでなく人の精神について学べる機会があったことは自分にとってプラスでした。また同時にメンタルにも気を配れるようなセラピストになりたいと思うようになりました。臨床実習は決して楽ではありませんでしたが、多くの方々に関わらせていただいた時間はとても貴重で、あの時の患者様に今の自分なら何が提供できるかな?そう思い返すことがあります。現在、作業療法士として勤務し勉強不足を感じる中で、患者様に十分な作業療法が提供できているか悩みますし、患者様から学ばせていただくことの方が多いように思います。患者様に少しでも多くお返しできるよう今後も学んでいければと思っています。

平成18年度卒業 Nさん


社会人になって早くも4ヶ月がたとうとしています。多忙の毎日のなかで、自分の支えになっているのはやはり大学での4年間だと思います。4年間というのは長いようであっという間でした。『患者さんを第一に考えること』の大切さと作業療法士という職種の魅力をたくさん教えてくださった先生方、いつも一緒に悩み支えあい、辛いことを乗り越えてきた仲間たち。また、同学年だけでなく先輩後輩との縦のつながりがあることも鹿児島大学の作業療法学専攻の魅力だと思います。すばらしい環境に恵まれ充実した毎日を過ごすことができました。実習中には、自分の勉強不足を実感したくさん悩みました。しかし、患者さんと始めて関わることができ、作業療法士の魅力を身をもって感じることができました。またあのとき経験できた考え方や視点、技術などは働きだした現在でも生かすことができています。 卒業論文では、研究というはじめてのことにわからないことばかりでしたが、担当してくださった先生方が親身に話をきいてくださり完成させることができました。はじめは研究というものに余り興味をもっていませんでしたが、完成した自分の研究を見ると実際にデータを取りたいと言う気持ちになり、臨床とは違った、人間への魅力を感じました。社会人になり、現在たくさんの患者さんを担当させていただいていますが、疑問に思うことばかりです。時間があった大学時代にもっと自分から勉強する機会をつくるべきであったととても後悔しています。後輩のみなさんにはぜひ時間のある今のうちに、たくさんの知識をつけておくことをお勧めします。そして、私が働きだして一番感じていることは、精神的な面にもアプローチしていく点が作業療法士の魅力であり、そのことが患者さんだけでなく自分にもプラスに働いていることです。患者さんの表情や発言など、少しの変化に驚かされ『もっと頑張ろう』とやる気をいただいている毎日です。作業療法士というのは本当に魅力的な職業だと思います。大学生活の4年間をたくさんの知識と経験をしながら有意義に過ごしてください。

平成23年度卒業 Jさん


私が鹿児島大学の作業療法学専攻を選択して良かったなと思えることは、志を共にできる素晴らしい仲間に出会えたことです。クラスの人数が少ないからこそ皆で一致団結して、とことん遊び、励まし合いながら学び、大変だった臨床実習や国家試験を乗り越えることができました。また作業療法学専攻は1年生から4年生までがそろう親睦の機会が多くあり、上下の垣根なく交流することができるのも魅力の一つだと言えます。出会えた友達や、先輩、後輩、先生方、そしてその思い出すべてが私の一生の宝物です!! そして多くの人が気になる実習についてですが、正直なところ「楽だ!」とは言えません。しかしその分実習では自分で人間としての成長を感じることができ、たくさんの人と出会い、学び、社会人としての一歩を踏み出せる機会です。大切なのは、きつい時こそラッキーだと思って貪欲に挑戦していく姿勢を忘れないことです。 私は精神科で働いていますが、社会に出てから常識ある行動と社交性が必要だなと実感します。自分が当たり前と思っていることでも相手にとってはそうでなかったり…幅広い年齢層の方々との関わる機会も増えます。だからこそ、後輩の皆さんには大学時代にたくさんの経験とたくさんの人との繋がりを大切にしてほしいなと思います。勉強に遊びに、大いに大学生活を満喫してください!!

平成22年度卒業 Tさん


私は、鹿児島大学医学部 保健学科 作業療法学専攻で勉強をしています。1学年20名ほどですが、クラスは雰囲気が良く楽しいですし、先輩・後輩とも話す機会があって仲がいいです。1年間は主に共通教育で様々な分野の講義を受け、2年以降から専門的な教科が増えていきます。共通教育は郡元キャンパスで他学部とか交流もあり、色んな友達が作れます。専門では知識もたくさん学びますが、専門では特に先生方が臨床で経験された話も聞け、様々な考え方を知ることができると思います。 私の場合、初めから作業療法士に興味があった訳ではありませんでした。しかし、患者さんの障害を改善する訓練だけでなく、残っている能力でできることを増やし、生活の自立に直接つなげることができる作業療法を学んできて、とても魅力のある仕事だと思うようになりました。人のために何か役に立つことや医療関係に興味のある方に、ぜひおすすめしたいです。

在校生Aさん(平成22年度入学)


私は高校生のころから漠然とですが医療関係の仕事に興味があり、特に患者さんのリハビリに携わりたいと思っていました。そこでリハビリに関することをいろいろ調べてみると作業療法には身体障害分野、精神障害分野、発達障害分野の分野があり、医療の世界のさまざまな場面で活躍することができると思いこの専攻に入学しました。私のクラスは全員で20名と他の学部学科に比べて少ないのですが、その分クラスメイト同士とても仲が良く、一生を通じて付き合える仲間だと思っています。また先生方は時には優しく、時には厳しく未熟な私たちに親身になってサポートして下さいます。私は鹿児島大学の作業療法学専攻で医療人としての知識を得るだけでなく、ひとりの人間として成長していきたいと思っています。進路に悩んでいるみなさん、ぜひ僕らと同じキャンパスで勉強しませんか

在校生Yさん(平成22年度入学)