入学を志す方へ

大学院・修了生の声

昨日・今日・明日

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私は大学卒業後、離島や開発途上国で10年ほど保健師として活動しました。現場での実践は、ジレンマに陥り無力さを痛感する日々でしたが、一人の住民として、その土地で生活しながら地域を知り、住民や多職種の仲間と課題解決に取り組む活動は、自ら考え判断し、具体的に計画して実行する保健師活動の難しさと楽しさを教えてくれました。

現在は母校である本校で保健師教育に携わっています。教育現場では学生と共に「保健師とは?公衆衛生看護とは?」を語り合います。その中で、自分の実践経験を理論に基づき伝えることが出来ないもどかしさに直面しました。学生に「理論に基づき保健師の魅力を伝えたい」「保健師活動で直面した課題に研究的に取り組み、その結果を現場に活かす能力を身につけたい」という思いから大学院へ進学しました。ここでは多職種の学生が実践経験をもとに意見交換し、大いに刺激を受けることが出来ます。これからも出会うすべての人から学ぶ姿勢を忘れず、精進していきたいと思います。

 

博士前期課程大学院生Iさん


看護について深く考え直し自分の看護観を広げる

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私は、看護師として十数年働いたのち、保健学研究科保健学専攻修士課程に入学しました。修士課程では、講義や多彩な他大学院生との交流を通して、看護について深く考え直し自分の看護観を広げる機会となりました。また看護研究では、指導教員に手厚い指導をいただきながら論文を作成することができました。ここでの学びと出会いは、私にとって今でも何ものにも代えがたい大きな財産となっています。

修士課程での学びを活かしたく、現在は教員として働きながら博士課程に進んでいます。看護の質を高めたいと考えている方にとって、大学院はより良い学びの場になることと思います。

 

博士後期課程大学院生Hさん
(保健学研究科 博士前期課程 修了生)


放射線看護の高度実践看護師を目指す

 

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私は、2015年3月保健学研究科放射線看護専門コースを修了し、2016年4月より保健学専攻博士後期課程に在籍しています。

修士課程での2年間は、放射線に関する基礎知識等を系統的に学ぶとともに、実習では、福島県立医科大学病院において専門看護師として必要な知識・技術、専門的な役割について実践活動を通して学びました。放射線看護専門コースは、高度実践看護師としてより専門的な知識が習得できるよう多岐に渡ったカリキュラム構成になっています。また、修了後も連携研究者として米国でREAC/TSの研修に参加するなど、学び・活動の場は大学、病院内に留まらない状況です。

現在、RI・放射線部に勤務し、放射線治療や検査を行う患者の看護を行っています。放射線治療に関しては、患者個々の線量分布図から出現が予測される有害事象を予測し、治療完遂できるようセルフケア支援を行っています。また検査においては、放射線と健康影響の観点を持ってより患者が安心して検査が出来るようなアプローチを実践しています。博士後期課程では、「継続教育における看護師への放射線看護教育」を大きな研究テーマと掲げ、研究活動を行っています。

 

博士後期課程大学院生Tさん(保健学研究科 博士前期課程 放射線看護専門コース 修了生)


離島の病院

私は、離島の病院に就職しました。大学院の地域離島実習でお世話になった病院です。本島では産科を有する医療機関が当院のみであることや小児科の常勤医もいないことから、高次医療機関での管理が必要な妊婦や新生児は島外搬送となります。4月に就職してからも搬送の症例を目の当たりにし、医療機関が少ない地域で医療者に求められる能力、責任の重さを感じています。また、妊娠期や産後の地域での生活も視野に入れた行政との連携も学ぶ事が出来ています。大学院で学んだチーム医療や鹿児島ならではの離島での医療についても今後さらに学びを深めて行きたいです。

 

博士前期課程 助産学コース修了 Mさん


はじめての動物実験

 

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私は、臨床現場を通して、脳梗塞からの回復過程に興味を持つようになり、理学療法の効果を機能面だけではなく、細胞レベルで観察したいと思うようになりました。そこで大学院への進学を決め、動物実験を行っている榊間先生のもとで基礎研究を始めました。入学後、すぐに実験を開始しましたが、未知の領域であり実験器具の使い方から覚える日々でした。研究と並行して、空いた時間にデイサービスや病院でアルバイトをしながら収入を得て生活していました。忙しい日々で、実験を何度も失敗し、徐々に研究に対する意欲が低下することもありましたが、それでも、一つずつ実験していくことで次第に結果が出始め、国際学会や全国学会で発表することができました。私は、大学院に入ってみて楽しいことばかりではなかったですが、勇気をもって一歩踏み出したことは間違いではなかったと思います。

 

博士後期課程大学院生Pさん


学生生活が異業種交流

中村美紅さん

私は、4年制専門学校の言語聴覚療法学科を卒業し、言語聴覚士として働きながら大学院保健学研究科の博士前期課程理学療法・作業療法領域へと進学しました。言語聴覚士である私にとって、業種が異なり専門外の領域で学ぶことは、大変なこともありますが、学生生活自体が異業種交流会のような側面があるため、高度な教育を受けるだけでなく、より多くの学生や先生方と交流が持てることは将来にわたる大きな財産になりました。

また、仕事と勉学の両立は厳しく辛いこともありますが、先生方が相談に乗ってくださり、同期や先輩もいい刺激となり、勉学に励むことができています。充実した日々を過ごすことができ、大学院に進学して良かったと思います。

 

大学院生(理学療法・作業療法学領域 理学療法学分野)
鹿児島市の病院勤務Aさん


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