公開講座「リハビリテーションを目指すケア“最期までその人らしくを支える”」

aged 1

看護学専攻 教員 丹羽さよ子 益満 智美

平成28年度、公開講座「リハビリテーションを目指すケア“最期までその人らしくを支える”」を9月17日、開講いたしました。当日は県内の17名の看護師・介護師の方にご参加いただきました。

 最期までその人らしくを支えるために、その方の持つ力をどのように引き出すのか、また、どのように高めていくのか、今後の皆様の看護活動に少しでもお役に立てたら幸いです。以下に当日の講座の様子をご報告いたします。

 

第一部  「リハビリテーションを目指すケア」とは

講師:看護学専攻教授 丹羽さよ子先生

その人らしい生活・人生を支えるために対象をどのような視点からとらえるのか、そして、どのような援助を行ったらよいのか学ぶことができる内容でした。
受講者の声  患者のことをよく知り、その人らしい生活、人生を送るためにどのようなケアを行うことが大切だと思いました。

 

第2部 摂食嚥下障害に対する看護

講師: 鹿児島大学医学部歯学部附属病院霧島リハビリテーションセンター 摂食・嚥下障害看護認定看護師 鈴木真由美先生

摂食嚥下機能の基礎知識から嚥下機能の障害の原因・原因疾患やアセスメントについてわかりやすく講義していただきました.演習では、嚥下訓練や口腔ケアなど体験して学ぶことができる内容でした。
受講者の声  実際にスポンジブラシを使った口腔ケアやトロミ水やゼリーの摂食をしてみて不快であったり心地よかったり体験することができた。味覚嗅覚などフルに使って食事を行っているので摂食できるよう工夫が必要だと思いました。

 

第3部 身体力学からみたトランスファー

講師:理学療法学専攻教授 大重匡先生

支持面・重心・重心点・てこの力学的視点から麻痺のある患者の介助方法、残存機能を活かして介助する方法など演習を通して学ぶことができ、すぐに現場で活かせる内容でした。
受講者の声  日常の動作や介助が楽になり患者にも安心していただけると感じた。腰が痛くなったりしますが、今日学んだ方法でやってみたいと思いました。

 

第4部  看護師が行う日常生活援助におけるリハビリテーション

講師:鹿児島大学医学部歯学部附属病院霧島リハビリテーションセンター 摂食・嚥下障害看護認定看護師 水迫友和先生

看護師が行うリハビリテーションとはどういうものか、日常生活動作1つ1つの支援方法について実際の例をあげて詳しく講義していただきました。また、チームで支援していくことの大切さを学ぶことができる内容でした。
受講者の声  リハビリテーションに密に関わる立場として、より専門的な視点で援助ができると感じました。

aged 2aged 3aged 4

 

H28年度 公開講座アンケート集計結果

ご講義いただきました先生方、受講者の皆様、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。